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余録

<老いて今ひろった小さな恋の…

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 <老いて今ひろった小さな恋の花有効期限過ぎぬ間に咲け>。宮崎県社会福祉協議会が毎年募集している「心豊かに歌う全国ふれあい短歌大会」の優秀賞(昨年度)の一つである▲作者の西出照子さん(89)は夫に先立たれ、石川県内の施設で暮らしている。「思いを寄せる相手を前にしたときのように、いつまでも若い気持ちで、楽しく過ごしたいとの願いを込めました」▲高齢者の恋愛に詳しい田園調布学園大学の荒木乳根子(ちねこ)名誉教授(78)は「いくつになっても、好きな人ができると会話が生まれ、笑顔が増えます」と言う▲日本の高齢者(65歳以上)は3609万人で全人口の3割に近い。平均寿命は男女とも80歳を超え、「人生100年」時代を迎えている。妻や夫と別れ、一人の時間を過ごす年配者も増える。そんな時、「雨だね」「そうね」と何気ない会話のできる相手がいることは貴重だ▲喜びについて、孫の成長を子と分かち、後輩の成功を仲間と分かつことはできる。ただ、「生きがいを分かち合えるのはパートナーです」と荒木さんは言う▲詩人の川田順が66歳で、人妻だった弟子と恋に落ち、<墓場に近き老いらくの、恋は怖(おそ)るる何ものもなし>と詠んだのが1948年11月30日。「老いらくの恋」から72年。きょう30日は「シルバーラブの日」だ。先日発表された今年度の短歌大会佳作に、群馬県内の施設に暮らす相模喜美子さん(95)のこんな歌があった。<むかし見た「カサブランカ」のロマンスに胸はときめく卒寿の今も>

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