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今月まで社長を務めた北口克彦会長が強調する出版の柱は明確だ。「うちは『実用性』だ」という意識は、編集・営業に浸透している。
昨年9月に第4版を発刊した「大辞林」。岩波書店の「広辞苑」と並ぶ大型国語辞典の双璧だが、中身の切り口はかなり違う。例えば「ありがたい」という言葉。専門性を重んじる広辞苑の場合、「存在が稀(まれ)である」という古い語義が先頭だが、大辞林では「感謝にたえない」という現代の意味・用法を頭に出す。「使いやすさの追求。これが実用性だ」と北口会長。
「大辞林 第4版」では購入者にスマホアプリ版を提供し、発刊時の未収録語を随時掲載している。三省堂は2006年に辞書編集のデジタル化を業界に先駆けて導入し、紙とスマホアプリ版を同時発刊することで「即時性」という新しい価値を生み出した。
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