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影山貴彦のテレビ燦々

同志社女子大学メディア創造学科教授・影山貴彦さんがつづるテレビにまつわるコラムです。

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影山貴彦のテレビ燦々

名曲「猫」がドラマに 若き才能に触れる喜び

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12月4日放送の「猫」第4話の一場面。みねこ(小西桜子、奥)は光司(前田旺志郎)の突然の死に直面する
12月4日放送の「猫」第4話の一場面。みねこ(小西桜子、奥)は光司(前田旺志郎)の突然の死に直面する

 <影山貴彦のテレビ燦々(さんさん)>

 「DISH//」の歌う「猫」という曲を初めて聴いた時から、その世界観に引かれた。ボーカルは、俳優としての活躍も目覚ましい北村匠海。魅力的な声、飛びきり素晴らしい表現力の持ち主だ。今女性アーティストとして最高の人気を誇るあいみょんが、作詞作曲を手掛けている。

 その「猫」を原案にドラマが作られた。11月13日にスタートした、小西桜子と前田旺志郎W主演のドラマ25「猫」(テレビ大阪系)。若い2人が演じる切なくピュアな恋愛物語に、中年の私もすっかり感情移入している。

 重い病気のため余命宣告を受けている金子みねこ(小西)と、親に内緒で大学を中退し、ふらふらしていた天音光司(前田)。1匹の猫をきっかけに、ふとしたことで出会った2人は、ほどなくみねこの部屋で共に暮らし始める。やがて訪れる悲しい別れを互いに十二分に意識しつつ、さりげなくかけがえのない日常を過ごそうとするシーンの積み重ねが、いとおしくしみる。港、バス停、レトロな食堂などのロケ地がとても美しい。

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