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カニの季節これからなのに… 大阪発GoToトラベル自粛 各地で戸惑い

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シーズンを迎えたカニを求める観光客らでにぎわう金沢市の近江町市場=金沢市上近江町で2020年11月30日午後2時56分、林哲平撮影
シーズンを迎えたカニを求める観光客らでにぎわう金沢市の近江町市場=金沢市上近江町で2020年11月30日午後2時56分、林哲平撮影

 政府が旅行需要喚起策「GoToトラベル」で大阪市を出発する旅行の自粛を呼びかけたことを受け、観光業界や利用者らに戸惑いが広がっている。大阪の旅行会社や、大阪からの客が多い各地の旅館などがキャンセル対応に追われるが、「感染者が多い東京はなぜそのままなのか」との違和感はあり、「今さら予定を変えられない」と決行する観光客もいる。

 「当社は大阪在住の人向けの商品がメイン。不安が的中した」。旅行会社「ジータック」(大阪市中央区)の河村直樹社長(40)は落胆する。30日になってキャンセルの問い合わせが相次ぎ、大きな影響が出そうだ。大阪市への旅行も扱うが、一時除外により大半が解約された。現在の一時除外や自粛に加えて観光全体の抑制ムードが広がることも懸念し、「旅先の多くの施設が感染対策を講じている。正しい情報で判断してほしい」と訴える。

政府の「突貫工事」に振り回され

 そもそも後押しであるGoToについて「試行錯誤で進められ、変更はやむをえない面もある」と受け止めるが、「政府の対応が『突貫工事』で、観光庁からの連絡も報道の後。振り回されている」と困惑は隠せない。東京発着が除外されないことについては「影響が大きすぎて止められないのだろうが、大都市圏は一律の扱いにすべきではないか」と話した。

 JR大阪駅(大阪市北区)では30日もキャリーバッグを引く出発客や小旗を掲げるツアー添乗員らの姿があった。奈良県橿原市の80代男性は短歌のサークル仲間4人と忘年会を兼ね、大阪市発着で石川県の温泉へのツアーに参加。「料金も払っていたし、私は奈良からなので自粛しなくていいはず。人が多い場所は避け、温泉だけ楽しみたい」と話す一方、「東京も(感染拡大の)状況が悪いのに、なんで大阪だけあかんのか」と首をかしげた。

 家族3人で和歌山・白浜に2泊3日で旅行するという大阪市中央区の男性会社員(46)は「後ろめたさがないわけではないが、この時期しか休暇が取れなかった。自粛は『自分で決めて』と言われているようで歯がゆい」と語った。【鶴見泰寿、隈元悠太】

温泉地「自粛致し方ない」

 大阪市発の宿泊客が多い各地の観光地にも影響は広がっている。鳥取県では特産のズワイガニ漁が11月6日に解禁され、温泉も目当てに関西から多くの観光客が訪れる。県西部・米子市の皆生(かいけ)温泉旅館…

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