「長野の南高梅」に「富良野のサクランボ」? 果樹産地が北上している理由

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「本格的に梅の生産量を増やしたい」と話す吉澤俊彦さん=長野県上田市で2020年10月22日午後1時31分、野呂賢治撮影
「本格的に梅の生産量を増やしたい」と話す吉澤俊彦さん=長野県上田市で2020年10月22日午後1時31分、野呂賢治撮影

 「紀州南高梅」が「長野の南高梅」、「山形のサクランボ」が「富良野のサクランボ」に――。果樹栽培に異変が起きている。梅が和歌山から長野、サクランボが山形から北海道・富良野に場所を移し、栽培されるようになった。栽培地を北へ移す理由は何か。農の現場で起きている変化を2回に分けて報告する。

和歌山の梅収穫量、過去10年間で最低

 皮が薄くて果肉が柔らかい「紀州南高梅」。梅の代表品種といわれ、和歌山県みなべ町が発祥の地だ。和歌山県といえば国産梅の生産量の約6割を占める。…

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