- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷

児童文学作家、松谷みよ子さん(2015年死去、享年89)の絵本「いないいないばあ」(童心社)が339刷り、700万部を突破したという。日本で一番売れている絵本が1967年初版の赤ちゃん向け、というから面白い。
この絵本は、松谷さんが「0歳からの文学を」と目指した日本の赤ちゃん絵本の先駆け的存在。絵は画家の瀬川康男さん(10年死去、享年77)。ページを繰ればまっすぐにこちらを向いたネコや犬、ねずみたちが次々に「いないいないばあ」をしてくれる。
「赤ちゃんが本当に笑うんです」。そんな読者の反響は、出版から半世紀たっても変わらない。うちの息子も「ばあ!」と読み聞かせるたび、よく笑った。笑顔見たさについ何度も読み聞かせた。親子で幸せになれる絵本だった。
この記事は有料記事です。
残り616文字(全文943文字)