江戸時代に、参勤交代という制度がありました。大名たちが一定期間、江戸に住んだり自分の領地に住んだりすることを義務付けていたのです。
もちろん移動するのは大名だけでなく、大勢の家来を引き連れていましたから、地方と都会を多くの人が絶えず行き来していたことになります。
この制度の本来の目的は、地方の大名の反乱を防ぐことだったといわれています。それとは別に、大勢の人が都市と田舎を行ったり来たりすることが、社会そのものにどういう影響を与えたのでしょうか。私は、きっと大きな効果があったに違いないと思っています。
現代の日本では「都会に住まないと仕事にならない」「仕事ができない」などと言って、どんどん人が都会に集中するようになりました。その結果、多くの人が東京を中心とする都会に住んでいます。
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