特集

新型コロナウイルス

新型コロナウイルスのニュース、国内での感染状況を報告します。

特集一覧

コロナで変わる世界

第1部 くらしの風景 ブラジル人、偏見困惑(その2止) 移民の町、砂上の「共生」

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
看板が多言語で書かれた町内の商店=群馬県大泉町で2020年9月5日、小川昌宏撮影
看板が多言語で書かれた町内の商店=群馬県大泉町で2020年9月5日、小川昌宏撮影

 

国籍公表「排除」危惧

 工員や通訳などを経て現在イベント会社を経営する幕田マリオさん(48)は、日本から移住した両親の下、ブラジルで生まれた。18歳で来日。群馬県大泉町で過ごした30年は、国内有数の移民社会へと移行した同町の歴史に重なる。

 現在の日本の移民受け入れ制度の基礎となった改正出入国管理法が施行された翌1991年、幕田さんは群馬県へ移住した。富士重工業(現スバル)など大手企業の製造拠点が集積する大泉町は当時、深刻な人手不足に直面していた。地域を挙げて日系のブラジル人やペルー人などを招き入れ、急増した外国人労働力に支えられた町の財政基盤は安定する。2019年度は県内でただ一つの地方交付税の不交付団体だった。

 この30年で、町の姿は大きく変わった。居酒屋やラーメン店に交じり、ブラジルやネパールの料理店、海外送金会社が多数建ち並んだ。食材店では肉に使うスパイスの香りが漂い、打楽器がリズムを刻むブラジリアン音楽が流れる。

この記事は有料記事です。

残り3060文字(全文3476文字)

【新型コロナウイルス】

時系列で見る

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集