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東京へ ともに歩む

毎日新聞

2016年リオデジャネイロ・パラリンピックで銀メダルを獲得して笑顔を見せるボッチャ日本代表「火ノ玉JAPAN」の選手たち=同年9月12日、徳野仁子撮影

オリパラこぼれ話

代表チームに愛称 親しみ持って応援を

 オリンピック・パラリンピックに出場する競技団体は、親しみを持って応援してもらうために日本代表チームに愛称を付けている。五輪代表はサッカー女子の愛称「なでしこジャパン」などが有名だが、パラリンピック代表の愛称も興味深い。

 2016年リオデジャネイロ・パラリンピックで銀メダルを獲得したボッチャ日本代表。20年五輪、パラリンピックの開催地が東京に決定したのを機に愛称を考え、リオ・パラリンピック出場に合わせて「火ノ玉JAPAN」とした。日本ボッチャ協会によると、激しく闘志を燃やし一丸となる様子などを「火の玉となって戦う」に例え、勇気、知性を持って勝利を目指し、魂を込めて戦うなどの意味がある。愛称を通じて「競技の普及と強化」を図る狙いもあるという。

シッティングバレーボール女子日本代表「煌めきJAPAN」の選手たち(右側)は、国際大会で白熱した試合を繰り広げた=2019年5月25日、秋丸生帆撮影

 1チーム6人でお尻を床から浮かさず座ったままプレーするシッティングバレーボール女子日本代表は「煌(きら)めきJAPAN」だ。12年ロンドン・パラリンピックを前に、国内の親善交流大会の参加者から募り、「世界で選手がきらめいてほしい」との思いを込めて決めた。2大会ぶりの東京2020大会で念願のメダルを狙う。

 パラ競泳代表は「トビウオパラジャパン」として活動している。五輪競泳代表は「トビウオジャパン」。第二次大戦後に数多くの競泳世界記録を樹立し、国民を勇気づけ、「フジヤマのトビウオ」と呼ばれた日本オリンピック委員会(JOC)の元会長、故・古橋広之進さんにちなんで付けられた。

 海外のパラ代表チームにも愛称がある。ニュージーランドの車いすラグビー代表は「WHEEL BLACKS」(ウィールブラックス)。WHEELは車輪を意味する。同国のラグビー代表「オールブラックス」と同様に、試合前に先住民族マオリの伝統舞踊「ハカ」を行い、代表の威厳を示し、集中力を高める。オーストラリアでは車いすバスケットボール男子代表が「ROLLERS」(ローラーズ)と呼ばれている。

 「なでしこジャパン」や野球男子の「侍ジャパン」は、ワールドカップや五輪などでの活躍で愛称が広まり人気も高まった。感動を与える戦いは、その競技の知名度を上げて活気づけることに結びつく。来年の東京2020大会での奮闘に注目したい。【関根浩一】

関根浩一

東京本社オリンピック・パラリンピック室委員。1985年入社。東京本社事業本部、千葉支局、成田支局、情報編成総センターなどを経て、2017年4月からオリンピック・パラリンピック室。サッカー観戦が趣味でこれまで多くの日本代表戦に足を運んでいる。最近はスコッチのソーダ割りを飲みながらボサノバを聴くのが楽しみ。