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◆『三里塚』北井一夫・著(平凡社/税別3200円)
北井一夫は1944年生まれの写真家。『三里塚』『村へ』など、ルポルタージュ性の強いシリーズ写真で知られる。64年から68年には、もっとも過激だった学生運動を撮影していた。
『過激派の時代』は、そのフィルムを高画質のデジタル印刷で復活させた写真集。64年から68年、北井はバリケード封鎖された日大校舎で、ストライキをする学生たちと寝食を共にしながらシャッターを切り続けた。
旗を振りながらスクラムを組むデモ隊と、彼らを阻止するため衝突する機動隊、そのヘルメットの群れ、群れ、群れ。デジタル処理されながらなお粗い粒子のモノクロ写真が、かえって息をのむ迫力を生む。怒号やシュプレヒコールが聞こえてきそうだ。その熱も。
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