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国民・山尾議員、一躍「党の顔」 「永田町の常識」と決別、新たな野党像模索

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東京都千代田区の衆院第2議員会館で11月18日、藤井太郎撮影
東京都千代田区の衆院第2議員会館で11月18日、藤井太郎撮影

 立憲民主党との合流協議の末、立憲に加わらなかった16人で新たに船出した国民民主党。「党の顔」として存在感を増しているのが、山尾志桜里衆院議員(46)だ。衆院憲法審査会では、党憲法調査会長として、立憲などが慎重な憲法議論に対して前向きな姿勢を示す。そして党勢拡大に向け次期衆院選で愛知7区から比例東京ブロックに選挙区のくら替えを決めた。2009年の初当選から落選期間を除くと通算3期、10年目を迎えた今、何を思うのか。

 「頑固」。私がこれまで山尾氏に抱いていた印象だ。例えば、新型コロナウイルスの拡大に伴い政府が「緊急事態宣言」を可能とする改正新型インフルエンザ等対策特別措置法を巡る対応に表れていた。政府が宣言を発令すれば、都道府県知事は住民に外出自粛やイベント開催の制限などを要請できる。今年3月の国会審議で山尾氏は、当時所属する立憲が賛成の方針だったにもかかわらず「強い人権制限には国会の承認が必要だ」として反対に回った。その後、「立憲主義や民主主義に対する考え方、理解の仕方が私と党の間でギャップがある」などと執行部の姿勢を批判し、離党した。

 3カ月後、憲法議論に積極的な玉木雄一郎代表の姿勢に「非常に強く共感した」として国民に入党した。憲法議論は山尾氏にとって大きな政治テーマだ。その直後に本格化した立憲と国民の合流協議の際、いち早く合流不参加を表明し、9月に新たに発足した国民民主党に加わった。立憲に戻る選択肢は本当になかったのかと突っ込んで聞いた。「離党して数カ月ですよね。立憲民主党は非立憲的で非民主的で、自分が政治家として最も重要に思う哲学に合わないと思って出たので、戻るっていう選択肢はないですよ」とバッサリだ。

 そこで私が持っている印象が合っているのか、当の本人に聞いてみた。「検事時代からの人権や正義を追求したいという思い、政治家になって社会の役に立つことが自分の幸せだから、そのために頑張りたい、日本に政権交代が当たり前の政治状況をつくりたいという思いは、ぶれてないと思いますね」。けっこう当たっていたようだ。

 ただ、その後に続けた言葉は意外だった。「でも、私は今一番自分が変化してるっていう気がするんですよ」。真意を問うと、「私はここ10年で永田町の常識に無意識のうちにそれなりに染まってしまった。そんな自分を俯瞰(ふかん)してみて『あれ? 政治って政治家だけでやるもんじゃないよね』『永田町の常識って本当に国民の常識からかけ離れてるよね』と思うようになった。10年たってようやくです」と笑った。

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