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 前回は「学びの時間」について考えた。実はコロナ禍を体験して、人にとっての時間とは何か、をさまざま考えるようになった。

 江戸時代の人々にとって時間は、目の前にまっすぐ、未来にまで伸びている線のような矢印のようなものではなかった。四季の循環が「時間」なのであって、今年の恵みをまた来年もと祈ることはあっても、右肩上がりでモノや金を増やすために時間があるとは、考えなかったのである。

 今年10月、「苦海・浄土・日本」(集英社新書)を刊行した。石牟礼(いしむれ)道子論である。石牟礼さんは「数」を恐れる人で、歴史的年代を順番に考えるのも苦手だった。ましてや未来の経済的発展のために今日を生きることはなかった。脳裏には子どもの頃の水俣の記憶、祖母の記憶、土地の古老たちから聞いた山や海や草木の話、目を凝らして見つめていたさまざまなモノづくりの面白さ、そして見聞きした歴史上の出来事などが…

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