重度知的障害者が通所する千葉市若葉区の生活介護型事業所「ITSUMO(いつも)」で、利用者らが地域住民からの依頼に応えて働く取り組みが注目を集めている。重度知的障害者は日常的な生活介助が必要な場合も多いが、代表の竹嶋信洋さん(44)は「地域と共生して働けることを多くの人に知ってもらいたい」と話す。
住宅街にある事業所には、平日午後になると近所の小学生や保護者が集まる。目当ては事業所内に設置された駄菓子屋。カウンター内には事業所利用者らがいて、うれしそうに商品を袋詰めして客に差し出した。
地域の高齢者から「庭の草取りをしてほしい」と要望があれば「ご用聞きチーム」が始動。「肥料用にカキの殻を割ってほしい」「落花生の殻をむいてほしい」との農家からの依頼や、新型コロナウイルス禍で客が減った飲食店からの配送依頼もある。施設側は依頼者から報酬を受け取り、毎月働いた分に応じて利用者に給料を支払う。
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