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<おでかけ>
師走になり、寒さが本格化してくると「忠臣蔵」を思い出す。若い人は知らないかもしれないが、おじさんたちは知っている。そう、理不尽との闘い、忠義の物語だ。赤穂義士が討ち入りしたのは旧暦の12月14日。兵庫県赤穂市に、ゆかりの地を訪ねた。【中川博史】
JR播州赤穂駅に降りると、どこからか「時は元禄十五年……」のナレーションが聞こえてくるような気になる。目の前の広場には、大石内蔵助の銅像が建つ。主人公にして英雄だ。
赤穂城跡までは1キロ足らず。ぼちぼち歩いていくと「息継ぎ井戸」がある。主君・浅野内匠頭が刃傷事件で切腹したことを知らせる江戸からの2人の使者が、城内に入る前に水を一服したとのこと。のどがカラカラだったに違いない。
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