感染の「第2波」に襲われている欧米では、コロナ禍の余波でがん死が増える「隠れた『第3波』」に懸念が広がる。
ロンドン大などの研究チームは、英医学誌ランセット・オンコロジーで7月に発表した論文で、英国ではコロナ禍に伴う検診の中断や診断の遅れで、乳がんと診断され5年後までに死亡する人の数が最大9・6%増えると推定した。大腸がん、肺がん、食道がんなど主要ながんでも、本来なら命を落とさずに済む死者が相当数増加する可能性があるとした。
研究チームは「パンデミック(世界的大流行)ががん患者に与える影響を緩和するため、緊急の対策が必要だ」と警鐘を鳴らす。
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