先日、食後の散歩に5歳の娘と自宅前の公園に出掛けた。夜の公園は、子供の声でにぎわっていたお昼の様子とは違い、不気味なほど静かで、数カ所の街灯がブランコやベンチを静かに照らしていた。
しばらく歩くと風が冷たく感じて、そろそろ帰ろうとしたとき、西側出口に煌々(こうこう)と光る明かりと一台の公衆電話を見つけた。恐らく最近設置されたのだろう。真新しい電話の透明扉は誰の手あかもついていないほどきれいだった。
興味津々の娘に「おばあちゃんにかけてみる?」と聞いてみると、目をキラキラさせて「うん!」と答えた。ちょっと重い受話器を耳にあてると、受話器の向こうからいつもの声が聞こえてきた。娘は「わー」と歓声を上げ、うれしそうに話し始めた。
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