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<医療編 インタビュー③>乳癌検診学会・田中眞紀理事 「検診は安全」病院を敬遠しないで

日本乳癌検診学会理事で久留米総合病院長の田中眞紀医師=同病院提供
日本乳癌検診学会理事で久留米総合病院長の田中眞紀医師=同病院提供

 新型コロナウイルスの影響で、がん検診の機会を逃した人たちがいる。「新しい生活様式」の中で、コロナ以外の病気のリスクとどう向き合えばよいのか。日本乳癌(がん)検診学会の田中眞紀理事(久留米総合病院長)に聞いた。【聞き手・八田浩輔】

「乳がん検診とは本来、無症状の人たちが受けるべきもの」

 ――日本を含めた各国で、新型コロナウイルスの影響で乳がん検診の受診者数が例年より減っています。どのような影響が考えられますか。

 ◆がんの病期(ステージ)は0から4まで5段階ある。しこりを触れないステージ0、しこりが2センチ以下のステージ1までの早期乳がんの多くは、自治体が実施する検診や事業者が従業員の健康管理のために行う職域がん検診で発見される。2センチ以上のステージ2の状態で見つかる人は、本人がしこりを自覚して病院を受診するケースが多い。ステージ3は腫瘍が周辺の組織に広がる局所進行がんだが、この状態でがんが見つかる人は、しこりがあっても放置していたケースが多い。すなわち乳がん検診とは本来、無症状の人たちが受けるべきものだ。新型コロナの影響で検診が止まったり受けるのをやめる人が増えたりしたことで、早期発見のチャンスが失われた可能性がある。

 ――英医学誌ランセットの関連誌では、英国ではがん検診の遅れでがんによる死者数が長期的に増えるとの推計が発表されました。この懸念は日本にも当てはまりますか。

 ◆日本では各地で検診の実施が延期された期間は春先からの3~4カ月と短い。この程度であれば取り戻せるだろうと個人的には考えている。日本では40歳以上の女性に2年に1度のマンモグラフィーによる乳がん検診が推奨されている。2年に1度となっているのは、…

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