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恋ふらむ鳥は

/166 澤田瞳子 画 村田涼平

 歌を以(もっ)て遷都を促そうと言い出したのは、確かに額田(ぬかた)自身だ。だがそれはあくまで宮人(くにん)として歌を奉ろうとしたのであって、歌詠みとして褒めそやされる立場になるつもりなぞ皆目ない。

 遠ざかる鎌足(かまたり)を追おうと、額田はあわてて階(きざはし)を駆け下りた。だがその足が、庭まであと数段を残した階の半ばで止まったのは、鎌足が言い放った欲張りという言葉が、胸の底に蘇(よみがえ)ったからであった。

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