新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、写真を取り巻く環境にも大きな影響を与えた。撮影のための移動や人的接触が困難になったばかりか、作品発表の機会も大きく制限されたからである。
コロナ禍による経済的打撃もこの状況に追い打ちをかけた。1926年に創刊された日本最古の総合カメラ誌『アサヒカメラ』が広告費の激減により7月号をもって休刊。68年以来、写真文化の普及・向上を支えてきた銀座ニコンサロンも10月で閉館した。その一方で、今年で8回目を迎える「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」はスポンサーの撤退・縮小により資金難に陥ったが、クラウドファンディングで700人以上から1000万円以上を集めて無事開催に至った。この一連の出来事は、カメラメーカーに大きく支えられてきた国内写真界の時代の変わり目を象徴していると言えよう。
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