囲碁は別名が多い。「烏鷺(うろ)」は碁石の色、「方円」は道具の形と文字通りですが、「爛柯(らんか)」になりますと、碁を打つと時間を忘れる伝説から来ていますので、知らないとピンとこないかもしれません。なるほど、と思わせるのは「手談」、囲碁は人間にとって、まさに「手による会話」なのです。
早期のコンピューター囲碁に「ハンドトーク」というチャンピオンソフトがありました。その頃は「機械学習」の機能がないので、一から全てを教えるよりありません。そのため囲碁をよく知る人でなければ、強いソフトは作れませんでした。「ハンドトーク」の作者は、囲碁の一番大事な要素「手談」から名付けたのでしょう。
私は囲碁を勉強するため13歳で日本に来ましたが、日本語をしっかり習ったことがありません。なぜなら囲碁をやっている分には不自由がなかったからです。先生方が何を言っているのか、盤面を通じて自然と理解できました。囲碁の一手一手は違う形での一つ一つの言葉、先生の話すことに対応し、補足してくれます。
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