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科学の森

病気の原因遺伝子、目印発見 「個別化医療」へ、中村教授の歩み

 個人の遺伝子の特徴に合わせて病気を治療・予防する「個別化医療」の概念を提唱した中村祐輔・東京大名誉教授(67)の研究が、米国の情報会社から「ノーベル賞級」だと評価を受けた。どんな研究を手がけたのか、その歩みと業績をたどった。

 中村さんは、論文引用数などから選出され、後にノーベル賞受賞者を輩出している「クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞」を9月に受賞した。病気の原因遺伝子の発見に欠かせないマーカー(目印)を開発。近年急速に進む、個々のがん患者の遺伝子の違いに応じた治療(個別化医療)の先駆けになったと評価された。1996年には、この治療を「オーダーメード医療」として提唱している。

 腫瘍外科医だった中村さんは、若い患者の死をみとるうち、「なぜ若いのにがんになるのか」「なぜ抗がん剤の効果や副作用に大きな個人差があるのか」と疑問を抱いた。そこで、「がんの原因にたどり着いて疑問を解き明かしたい」と84年、米ユタ大に留学した。大学のあるユタ州はモルモン教信者が多いことから、病歴を含めた家系図が残っており、遺伝性がんの研究が進んでいた。

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