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副作用への不安より早さが大事 前のめりのコロナワクチン開発競争

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英オックスフォード大と英製薬大手アストラゼネカが開発中の新型コロナウイルスワクチンを確認するジョンソン英首相=イギリス・ウェールズで2020年11月30日、AP
英オックスフォード大と英製薬大手アストラゼネカが開発中の新型コロナウイルスワクチンを確認するジョンソン英首相=イギリス・ウェールズで2020年11月30日、AP

 英国が2日、新型コロナウイルスのワクチンを西側諸国で初めて承認し、来週から接種が始まることになった。中国やロシアも早期開発に前のめりだ。重要な転機を迎えた新型ウイルス対応。安全性が担保されたワクチンを素早く配備し、多数の市民に提供できるのか。開発競争にしのぎを削る各国の戦略とは。

高齢者への接種は長期保存ワクチンの承認待ち

 「我が国の歴史上、最大規模のワクチンキャンペーン」。ワクチン接種の実施準備を進める英国の「国民医療サービス」(NHS)のサイモン・スティーブンス最高経営責任者は、こう意気込んでみせた。

 英国が今回承認した、米製薬大手ファイザーとドイツのバイオテクノロジー企業ビオンテックの共同開発によるワクチンは、主にベルギーで製造される。ビオンテック社幹部の話を報じた英紙タイムズによると、2日朝にはベルギーで英国への輸送に向けた作業が始まった。数日中に80万回分が英国に到着し、7日にも接種が始まる見通しだ。英国は2000万人(4000万回)分の供給でファイザーと合意しており、1000万回分が年内にも英国に届く見込みという。

 各地の病院や地域のかかりつけ医、新しく設ける集団接種施設などで、接種を進めていく方針だ。ハンコック保健相によると、現状で50の病院が対応可能。展示場や競馬場、サッカー場などで集団接種施設の設置を急ピッチで進める。英紙デーリー・テレグラフによると、作業には軍も投入されるという。

 最優先に位置づけられたのは、高齢者介護施設の入居者と同施設のスタッフ。その次が80歳以上の人と医療スタッフと定められた。基本的に年齢が若い人ほど優先度が低くなる。

 しかし、今回承認されたワクチンは、…

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