安倍前首相本人に任意聴取を要請 「桜を見る会」前夜祭 東京地検特捜部

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安倍晋三前首相=首相官邸で2020年8月28日午後5時25分、竹内幹撮影
安倍晋三前首相=首相官邸で2020年8月28日午後5時25分、竹内幹撮影

 安倍晋三前首相(66)の後援会が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、東京地検特捜部は安倍氏側に、安倍氏本人の任意での事情聴取を要請し、臨時国会が5日に閉会した後の日程で協議を始めた。安倍氏周辺は費用を補塡(ほてん)していたことを認めており、特捜部は公設第1秘書については政治資金規正法違反(不記載)で立件可能と判断している模様で、年内にも刑事処分を決めるとみられる。

 関係者によると、前夜祭は、公設第1秘書が代表を務める「安倍晋三後援会」が主催し、2013年から毎年、東京都内のホテルで開いてきた。安倍氏側がホテル側へ支払った開催費用は15~19年の5年間で約2300万円だった一方、1人5000円だった会費の総額は約1400万円だったとされる。差額分は補塡していたとされるが、後援会の昨年までの5年間の政治資金収支報告書には前夜祭に関する記載はなかった。

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