南高梅、和歌山から長野へ 温暖化見据え、果樹産地北上 続く収穫減「分家」として盛り上げ

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「本格的に梅の生産量を増やしたい」と話す吉澤俊彦さん=長野県上田市で10月22日
「本格的に梅の生産量を増やしたい」と話す吉澤俊彦さん=長野県上田市で10月22日

 「紀州南高梅」が「長野の南高梅」、「山形のサクランボ」が「富良野のサクランボ」に――。果樹栽培に異変が起きている。梅が和歌山から長野、サクランボが山形から北海道・富良野に場所を移し、栽培されるようになった。栽培地を北へ移す理由は何か。

開花早まり受粉に難

 皮が薄くて果肉が柔らかい「紀州南高梅」。梅の代表品種といわれ、和歌山県みなべ町が発祥の地だ。和歌山県といえば国産梅の生産量の約6割を占める。その南高梅、近年は収穫量が減少傾向にある。県によると、今年の収穫量は前年の7割程度で、過去10年間で最低という。

 理由の一つとしては、気温の変化が影響していると考えられる。近年の暖冬で花が咲く時期が早まって受粉を助けるミツバチの活動期間と合わなくなるなどして、収穫量が落ちているとみられる。そんな中、和歌山から約400キロ北東に位置する長野県では、南高梅の「適地化」が進んだとして生産量を拡大する動きが出ている。

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