新潟県との県境に位置し、日本有数の豪雪地帯として知られる長野県飯山市。その希少性から「幻の手打ちそば」の異名を取る同市富倉地区のご当地そばである。
「幻」と称されるゆえんは、つなぎに使用されるオヤマボクチ。アザミ類の多年草で、通称「山ゴボウ」とも呼ばれる。つなぎには通常小麦粉が使われるが、小麦が取れない富倉でそばを食べるために、信州の山に自生するオヤマボクチの葉の繊維を取り出してつなぎに使う製法が編み出されたという。交通網が整備されていなかった富倉の郷土料理として浸透した。
信州いいやま観光局によると、手間がかかるうえ集落が高齢化していることから、富倉そばの担い手は年々減少している。現在富倉で富倉そばを提供しているのは「はしば食堂」と「かじか亭」の2店だけだという。
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