北沢楽天(1876~1955年)は明治~昭和初期に活躍した日本で最初の職業漫画家で、晩年はさいたま市北区盆栽町(旧大宮市)で暮らした。没後に遺族から居宅などが市に寄贈され、1966年、日本初の漫画に関する公立美術館として開館した。
楽天は1899(明治32)年、福沢諭吉主宰の「時事新報」に絵画部員として入社。新聞記事を分かりやすく伝える政治・社会風刺漫画を描き始める。21(大正10)~32(昭和7)年、同紙の日曜版付録として独立した「時事漫画」の主筆を務めている。
楽天の業績は、それまで「ポンチ絵」として評価の低かった風刺画を、芸術性と社会性のある近代漫画として確立したことだ。55年には大宮市の名誉市民第1号に推挙された。
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