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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相が任命しなかった。極めて異例の事態の背景や問題点を追います。

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菅首相、初論戦は「逃げ」全集中 9月の約束「丁寧な説明」はどこへ

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記者会見を終えて退出する菅義偉首相=首相官邸で2020年12月4日午後6時50分、竹内幹撮影
記者会見を終えて退出する菅義偉首相=首相官邸で2020年12月4日午後6時50分、竹内幹撮影

 菅義偉首相にとって初の論戦の舞台となった臨時国会は4日、事実上閉会した。だが、日本学術会議の会員任命拒否問題や「桜を見る会」前夜祭で安倍晋三前首相側が費用補塡(ほてん)していた問題などを巡っては十分な説明とは言い難く、「逃げ」の姿勢が目立った。

学術会議「適切に判断」 桜前夜祭「捜査に関わる」

 「国会で何回となく質問を受けて丁寧にお答えさせていただいている」。菅義偉首相は4日の記者会見で日本学術会議の任命拒否問題に関する自身の国会答弁を振り返り、こう強調した。だが、臨時国会ではなぜ6人を除外したかについて「任命権者として適切に判断した」などと具体性を欠く説明に終始し、「桜を見る会」を巡っても、東京地検特捜部の捜査を理由に慎重な答弁を繰り返した。

 学術会議の問題が表面化したのは、臨時国会召集前の10月だ。「政府による人事介入」との批判が強まり、首相自身に説明を求める声が高まった。だが首相は所信表明演説で言及は避け、衆参両院の予算委員会などでも、6人の除外理由について「人事に関することなのでお答えは差し控える」との答弁を続けた。「日本学術会議法にのっとって適切に判断した」などと用意された原稿の読み上げを繰り返す「守り」の姿勢が際立ち、立憲民主党の枝野幸男代表からは「…

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