「死刑を真剣に考える時代が来る」 廃止願った再審無罪・免田栄さんの信念

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入所していた高齢者施設で妻玉枝さん(左)と話す免田栄さん=福岡県大牟田市で2019年1月7日午後3時47分、平川昌範撮影
入所していた高齢者施設で妻玉枝さん(左)と話す免田栄さん=福岡県大牟田市で2019年1月7日午後3時47分、平川昌範撮影

 死刑囚として日本で初めて再審の門を開き、1983年7月に無罪が確定した免田栄(めんだ・さかえ)さんが5日午前11時55分、入所している福岡県大牟田市の高齢者施設で老衰のため死去した。95歳。

 「権力も人間なら、裁かれる我々も人間。問題ないようにしてもらわな」。晩年を過ごした福岡県大牟田市の高齢者施設で、免田栄さんは穏やかに語っていた。23歳で逮捕されて57歳で釈放されるまでの34年間を死刑執行におびえながら過ごした。

 「いつ呼び出されるか分からんでしょうが。怖いですよ。役人(看守)の足音が近づいてきたらいよいよかと。今になって思うと、よう頑張ったなーって思いますけどね」。2年前の取材にそう振り返りつつ「いい経験だった」とほほ笑む姿はどこか達観しているように見えた。

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