「死刑が無実の人を殺しかねないことを身をもって示した」 免田栄さん悼む声

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高齢者施設で静かに暮らす免田栄さん。「死刑を待つ間のことを思い出すと今も体が震える」と話す=福岡県大牟田市で2018年12月28日午後2時53分、平川昌範撮影
高齢者施設で静かに暮らす免田栄さん。「死刑を待つ間のことを思い出すと今も体が震える」と話す=福岡県大牟田市で2018年12月28日午後2時53分、平川昌範撮影

 国内で死刑囚として初めて再審無罪になった免田栄さんが5日、95歳で死去した。無罪確定後は各地の再審請求事件を支援し、講演にも出向いた。「いまだに冤罪(えんざい)がなくならない。裁く人に本当の真実は分からない」と司法に警鐘を鳴らし、死刑廃止を訴えた後半生だった。

 「もう、さみしいだけ」。免田さんの妻玉枝さん(84)は5日夕、福岡県大牟田市で取材に応じ、沈痛な面持ちで語った。免田さんに人生をかけて寄り添ってきた。「免田の顔を見て。いい顔してるよ」。報道陣にそう語り、支援者らが駆けつけた通夜の後には「免田に会えていい人生だった」と振り返った。

 通夜に訪れた支援者で元大牟田市職員の川上洋さん(78)は「35年来の飲み友達。免田さんは『大牟田の人は優しい』といつも言ってくれたが、つらく、取り戻すに取り戻せない人生だったろう」と思いやった。

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