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北陸ひと模様

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福島原発事故の体験を語る避難者 浅田正文さん(79)・真理子さん(71) 誰にも降りかかる問題 /石川

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 2011年3月の東京電力福島第1原発事故後に福島県から金沢市に避難し、学生や観光客らに体験を伝えてきた。事故からまもなく10年。事故直後にわき起こった原発の安全性と電力の安定供給を巡る国内の議論は、社会の関心を失いつつあるように見える。「自分のこととして考えてもらうにはどうすればよいのか」。福島の自然を愛する夫妻の自問は続いている。

 ともに東京育ちの夫妻は、川崎市内の職場で出会い、1993年に結婚した。「残業続きの生活に疑問を感じ」(正文さん)、95年に福島県田村市にIターン。郊外の里山に居を構えた。自宅のストーブにくべるナラの木のまき割りに没頭し、近くに顔を出すリスやウサギを「今日の訪問者」として日記につづった。「あそこでの時間は天国だった」(真理子さん)。

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