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号外新型コロナ、国内の死者5000人に
ストーリー

父の体験伝える2世(その1) 被爆、55年後の「返信」

小学生に写真を見せながら、父の辰次さんの被爆体験を語る青木さん=熊本市北区の市立楠小で10月23日、樋口岳大撮影

 年老いた被爆者が悪夢にうなされる紙芝居のシーンを、熊本市の楠(くすのき)小学校の6年生たちが見守っていた。修学旅行で長崎を訪れる前の10月23日にあった授業だ。

 子供たちに語り掛けていたのは、被爆2世の青木栄さん(59)。「この人が自分の体験をしゃべれるようになったのは70歳を過ぎてからです。核兵器廃絶のためにこのままじゃ駄目だと思って勇気を振り絞ってしゃべり始めたんです」。そして続けた。「僕の父親もね、ずっと(被爆した体験を)しゃべれなかったんです」

 青木さんの父、辰次さん(2002年に73歳で死去)は17歳の時、工員として動員された長崎市内で被爆した。しかし、父はその事実を家族に口にしなかった。胃がんの手術を受けた翌年の1984年に三男の青木さんに「被爆した」とだけ明かした。原爆投下から39年。青木さんが熊本で高校教諭になった23歳の夏の出来事だ。ただ、父はそれ以上のことを語らなかった。

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