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ストーリー

父の体験伝える2世(その2止) 深かった、父の心の傷

稲佐山の中腹から長崎駅方向を指さし、平和研修で引率した高校生に父辰次さんの被爆状況を語る青木さん(左)。青木さんの背中側には辰次さんが動員されていた三菱重工長崎造船所がある=8月8日、樋口岳大撮影

 

 ◆「核なき世界」思い受け継ぐ

溝埋めた大学ノート

 大学ノート14ページにわたって自分と家族の歩みがびっしりと書き込まれていた。「私と母さん夫婦の生きてきた歴史の一端を今初めて語ります。お前さんの便りを読んで話をしてもいいかなと思いました。私たちの背中を見て育ってくれたと思っていましたので、黙ってあの世に持って行こうと決めていましたけれど……」

 熊本市に住む元高校教諭、青木栄さん(59)は、父の辰次さんが大学ノートに書いた文字を追った。今初めて語る――。それは、これまで家族にも語ってこなかった、長崎で被爆した体験と戦後の歩みだった。息子からの手紙に対する「返信」という形で父から大学ノートが届いたのは、長崎の原爆投下から55年もの年月がたった2000年9月のことだった。

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