「なんで空から?」保育園に謎の物体落下 真相分からず3年 沖縄・宜野湾

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緑ケ丘保育園の神谷武宏園長(左)から説明を受け、米軍機の部品が見つかった屋根を指さす玉城デニー知事(中央)=沖縄県宜野湾市で2018年10月29日午前10時4分、遠藤孝康撮影
緑ケ丘保育園の神谷武宏園長(左)から説明を受け、米軍機の部品が見つかった屋根を指さす玉城デニー知事(中央)=沖縄県宜野湾市で2018年10月29日午前10時4分、遠藤孝康撮影

 3年前の師走、沖縄県宜野湾市にある保育園のトタン屋根に円筒形の物体が落ちているのが見つかった。「REMOVE BEFORE FLIGHT」。物体には「飛行前に取り外せ」という意味の英語が印字されていた。「なんで空から物が落ちてきたの?」。子供たちの素朴な疑問に答えようと、ママたちは遠く東京にまで足を運び、政治家や官僚に真相究明を訴えてきた。3年たって見えてきたこの国の姿とは――。【遠藤孝康/那覇支局】

すぐそばで園児たちが遊んでいた

 2017年12月7日昼、私(遠藤)は当時勤務していた長崎支局で見ていたテレビニュースで一報を知った。「宜野湾市の保育園に落下物」というようなタイトルだったと思う。映像は上空から緑ケ丘保育園の様子を捉え、近くには米軍普天間飛行場があった。

 状況はこうだ。円筒形の物体が落ちてきたのは2017年12月7日午前10時20分ごろ。園内のトタン屋根から「ドン」という音がし、屋根の上にプラスチック製の物体が見つかった。警察の発表では、直径約7.5センチ、長さ約9.5センチ、重さ約210グラム。すぐそばの園庭では当時、数十人の園児たちが遊んでいた。市長や防衛省沖縄防衛局長らが現場確認のために園を訪れ、騒然とする中、保護者たちは動揺した様子で我が子を迎えに来た。3歳の長女を預けていた与那城千恵美(よなしろちえみ)さん(47)は「普段通りに皆でおやつを食べている娘たちの姿を見てほっとして泣きそうになった」と振り返る。

 緑ケ丘保育園は普天間飛行場の滑走路の延長線上にある。屋根から「ドン」という音が響いた時間帯には…

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