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膨大な同業者が退場していった中で、彼らが日々を重ねられた理由は何か。幸運や巡り合わせというだけでは見過ごしてしまう細部があるに違いない。その知恵を広く共有すべく、じっくり語っていただいた。
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<since 1920>
赤道直下のインドネシア・スラウェシ島は、アルファベットの「K」に似た姿をしていることで知られる。その真ん中に位置する標高800~1800メートルのトラジャ地方は、昼夜の寒暖差を生かしたコーヒー栽培が盛んだ。この山岳地帯で、コーヒーの木は、白い小さな花を咲かせ、真っ赤な実をつける。
レギュラーコーヒー製造・販売大手「キーコーヒー」(東京都港区)はこの地に約530ヘクタールの直営「パダマラン農園」を持つ。地元の農家が育てたコーヒー豆と合わせ「トアルコ トラジャ」ブランドで1978年に発売。旗艦商品として手塩にかけて育ててきた。
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