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学校とわたし

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転校生のお陰で話せるように=落語家・桂あやめさん

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落語家の桂あやめさん=大阪市北区で2020年11月2日、菱田諭士撮影
落語家の桂あやめさん=大阪市北区で2020年11月2日、菱田諭士撮影

桂(かつら)あやめさん

 こう見えて小学2年生まではクラスの誰とも話せない子でした。今なら「場面緘黙(かんもく)症」(特定の状況で話せなくなる状態)と診断されるんでしょうね。家族や幼なじみとは普通に話せても、学校などの集団に入るとなぜか話せなくなるんです。

 きっかけは幼稚園。友達から遊びに誘われ、私が固まっていたら「この子何もしゃべらへん。気持ちわるー」と言われて。それから「しゃべらへん子」になりました。小学校でも同じ幼稚園の子が「あの子しゃべらへんねん」と皆に言う。先生は気にかけてくれましたが、私は心の中で「嫌々遊ぶ友達なんかいらん!」と叫んでいました。休み時間は鉄棒をしたり本を読んだり。とにかくずっと一人。孤高の少女でした。

 転機は3年生の時。転校生が隣の席になりました。私が話せないと知らない彼女は「教科書見せて」と普通に話しかけてくれ、私も構えずに「ええよ」と言えた。そこから殻がパーンとはじけた。卒業の頃には「静かに!」と言われるほどの子になりました。

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