会員限定有料記事 毎日新聞
安倍晋三前首相側がホテルに支払った費用の一部を補塡(ほてん)していたことが分かり、再び注目を集めている桜を見る会「前夜祭」。今年2月17日の衆院予算委で、ホテル側と安倍氏の説明の食い違いを指摘し、安倍氏を追い詰めた辻元清美衆院議員(立憲民主党)に、現在の思いを聞いた。【大場伸也】
――2月17日の質問は印象的でした。
◆私は「桜」の質問を予算委で2回しています。1回目は2月3日。参加者個人がホテルと契約し、明細書なく白紙の領収書を参加者に切る、収支報告書にも載せなくていいという発言を安倍さんは繰り返していました。それを「安倍方式」と名付けて「脱法行為」じゃないかと問いかけました。すべての地方議員や国会議員がやっていいと勧めるんですかと聞いたら「やっていい」と。この答弁には驚きました。
17日にまた予算委で質問することになりましたが、私は「桜」を質問する予定はなかったんです。でも、どうしても「安倍方式」に納得がいかなくて、2013、14、16年に前夜祭が開かれたANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区)の代表電話に秘書が14日金曜に電話して、ご担当につないでいただいた。金曜に質問を文書で送ったら、その日のうちに安倍さんの答弁を真っ向から否定する回答が文書で来たので、身震いがしました。
<ホテル側の回答1>
以下、2013年以降の7年間に貴ホテルで開かれたパーティー・宴席についてお伺いします。
Q1 上記について、貴ホテルが見積書や請求明細書を主催者側に発行しないケースがあったでしょうか。
A …
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