ベネズエラ国会議員選 野党ボイコットで与党圧勝へ しらけムードも

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国会議員選で投票するマドゥロ大統領=カラカスで2020年12月6日(人民権力通信・情報省提供)
国会議員選で投票するマドゥロ大統領=カラカスで2020年12月6日(人民権力通信・情報省提供)

 南米ベネズエラの国会(1院制、定数277)議員選が6日、投票され即日開票の結果、独裁色の強い反米左派マドゥロ大統領の与党連合が圧勝した。ただし野党指導者のグアイド国会議長が率いる多数派の野党連合がボイコットして、棄権する有権者が続出。経済危機を深刻化させたマドゥロ政権への批判も根強く、しらけムードが漂う選挙となった。

 7日未明の選管発表によると、開票率82%時点で与党連合は68%を得票した。投票率は31%だった。次期国会議員の任期は2021年1月5日から5年。

 マドゥロ氏は今後、16年から影響下に置いていない唯一の国家機関である国会を掌握し、権威主義的体制を強化する見通し。6日の演説で「私たちは5年間、持ちこたえてきた」と述べ、国会多数派の奪還に自信をのぞかせていた。マドゥロ氏は一部野党が参加した点を取り上げ、今回の選挙は「公正で透明性がある」と主張し、自らの後ろ盾となる中国やロシアからの承認の取り付けを期待している模様だ。

 これに対し、野党連合の「民主統一会議」(MUD)は本来、国会が権限を持つ全国選挙評議会委員の任命を最高裁が強行したことなどに不満を表明。マドゥロ氏が再選された18年の大統領選に続き、今回の選挙でも「不正が行われる」と訴え参加せず、市民にも棄権を呼びかけた。

 グアイド氏は「国民の大多数は独裁者の欺まんに従わず、未来を選びたいと思っている」と訴え、有権者に対し、国会が7~12日に独自に実施する住民投票への参加を促している。MUDは「議会選に合法性はない」との「民意」を得たうえで、引き続き現国会を支えるよう国際社会に働きかける意向だ。

 マドゥロ政権の正当性を認めないトランプ米政権は、19年にグアイド氏を暫定大統領として認定した。ポンペオ国務長官は…

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