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平本和生(ひらもと・かずお)さん(75)
「久しぶりにニュースキャスターに戻ったような緊張感です。この時代に生きることの意味、伝えていきたいですね」
午前7時。東京・築地。塾長として主宰する「築地朝塾」はここにある。政財界や学者をはじめ、各界の時の人を毎月1回、講師に招き、塾生たちに生の言葉を伝える。多くは30~50代の会社員や経営者、自由業。少数限定だけに交流の密度は濃い。
TBSの政治記者時代、自民党の旧田中派、竹下派を担当した。92歳で亡くなるまで「平和」を唱えた野中広務・元幹事長を師と慕う。冷戦終結期には夕方の報道番組でニュースキャスターも担当した。「天安門事件やベルリンの壁の崩壊。変わってゆく時代を最前線から伝えた緊張感と使命感が、今も体の中に熱く残っています」
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