SUNDAY LIBRARY
岡崎 武志・評『眠れる美女たち』『一篇の詩に出会った話』ほか
2020/12/8 19:03(最終更新 12/8 19:03)
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今週の新刊
◆『眠れる美女たち』スティーヴン・キング、オーウェン・キング/著(文藝春秋/上下各税別2500円)
モダンホラーの巨匠、スティーヴン・キングの新作『眠れる美女たち』(上下、白石朗訳)は、息子オーウェン・キング(1977年生まれ)との共作で、900ページ超え。
舞台は人口減の静かな町ドゥーリング。そこで起きた凶悪事件の犯人、謎の女イーヴィが町の刑務所に。彼女の入所に端を発し、女性だけが眠りにつくという疫病(感染症)が発生。しかも彼女たちは、繭に包まれる。原因は全く不明。
しかも繭を破り、眠りから覚めた女たちは暴徒となる。そんな中、なぜかイーヴィのみが眠りにつかない。町はパニックに。男たちを恐怖と分断が襲い、やがて銃を取り叫び出す。「感染した女どもを焼き払え」
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