連載

私の体はテレビでできている

早稲田大演劇博物館館長を務める岡室美奈子教授が、過去や現在の、ひょっとしたら未来のドラマの世界も旅しながら、折々のことを語ります。

連載一覧

私の体はテレビでできている

コロナ禍に響くイマジン

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
「イマジン」の文字があしらわれた碑を見つめる人々。ジョン・レノン没後40年に合わせ、花やろうそくが手向けられた=米ニューヨークで2020年12月8日、隅俊之撮影
「イマジン」の文字があしらわれた碑を見つめる人々。ジョン・レノン没後40年に合わせ、花やろうそくが手向けられた=米ニューヨークで2020年12月8日、隅俊之撮影

 <教授・岡室美奈子の私の体はテレビでできている>

 ジョン・レノンが自宅のあるダコタハウス前で凶弾に斃(たお)れたのは、ちょうど40年前の12月8日だった。

 今年11月21日、命日よりも一足早くドキュメンタリー「“イマジン”は生きている ジョンとヨーコからのメッセージ」(NHK)が放送された。よくある回顧番組かと思いきや、「分断と差別が世界を覆う今、イノセントとも言える二人のメッセージに改めて耳を傾けてみよう」というメッセージで始まる、骨太で感動的な番組だった。

 ジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻が愛と平和を訴え続けたことはよく知られている。アメリカでベトナム反戦運動の活動家ジョン・シンクレアの釈放を求めるチャリティーコンサートに出演したことをきっかけに、ニクソン政権下のFBIにマークされ、「レノン・ファイル」と呼ばれる膨大な報告書が作成されたが、二人は戦争や人種差別に反対し続けた。

この記事は有料記事です。

残り549文字(全文945文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

あわせて読みたい

注目の特集