戦後75年の最後を飾るにふさわしい力作の歌論書が出た。短歌研究では第一人者の歌人、篠弘の大著『戦争と歌人たち ここにも抵抗があった』(本阿弥書店)である。戦争に明け暮れた「昭和10年代」に少年期を過ごした著者の思いがにじむ著作。言論統制が強化され、厭戦(えんせん)が感じられる表現さえ許されなかった時代に、苦しみつつ表現の限界に向かった歌人の苦闘を、実際の作品検証から描いた一書。約9年かけての労作である。
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