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中京大豊田キャンパスに開館した「スポーツミュージアム」の約3万点の資料の中から収蔵品を紹介する

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サルの鳴き声と言葉=中村克樹 /愛知

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違う鳴き声で天敵の種類を知らせるベルベットモンキー=撮影・赤見理恵さん(日本モンキーセンター)
違う鳴き声で天敵の種類を知らせるベルベットモンキー=撮影・赤見理恵さん(日本モンキーセンター)

 ニホンザルなどサルの仲間は、見ることは得意ですが聞くことはあまり得意ではありません。私たちヒトは、話して聞くことが得意なとても変なサルなんです。京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)では、「ヒトらしさって何」「ヒトと他のサルはどう違う」という問いに答えることを目標に研究しています。

 言葉の起源を調べるために、動物で声を使ったコミュニケーションを調べると、鳥の仲間の鳴き声が目につきます。他にもクジラやイルカは会話をしていると分かってきました。でも、ヒトの言葉の進化を考えると、サルの仲間に言葉の「めばえ」があるはずだと信じて、多くの研究者が長年調べてきました。

 ゴリラやチンパンジーに会話を訓練した研究者もいましたが、だめでした。ヒトがどのように言葉を獲得したのかは、今でも大きな謎です。また、9割の人が左脳で言葉をつかさどっていることも大きな謎です。右利きで96%、左利きでも70%以上の人が左脳で言葉を話し、理解しています。

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