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中国取材の経験が豊富な坂東賢治専門編集委員のコラム。

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銀河帝国はいらない=坂東賢治

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 今年はSF界の巨匠、アイザック・アシモフの生誕100年だ。科学者だったアシモフは未来を正確に予測したような作品をいくつも残している。1941年に発表した短編小説「われ思う、ゆえに……」は太陽のエネルギーをビームに変換して地球に送る宇宙ステーションが舞台だ。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが研究を続ける宇宙太陽光発電システム(SSPS)の原形ともされるアイデアだ。宇宙に巨大な太陽電池と送電アンテナを設置し、マイクロ波で地球に送電するSSPSが実現すれば、化石燃料や原発に頼らない生活が可能になると期待されている。

 米航空宇宙局(NASA)も70年代から研究を進めた。しかし、実現性に乏しいという判断から20世紀末には継続的な研究を断念したという。その後は日本が研究の中心だったが、昨年末、中国が2035年に200メガワット級の太陽光発電ステーションを建設するという具体的な計画を打ち出した。

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