「間違えたらどえらいことに」アメフト甲子園ボウル、31年ぶりの特殊事情

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毎日甲子園ボウルに向け、土と芝が交ざるフィールドで練習に励む関学大の選手たち=阪神甲子園球場で2020年12月10日午後1時、山田尚弘撮影
毎日甲子園ボウルに向け、土と芝が交ざるフィールドで練習に励む関学大の選手たち=阪神甲子園球場で2020年12月10日午後1時、山田尚弘撮影

 「選択を間違えたら、どえらいことになるなあ」――。アメリカンフットボールの「第75回毎日甲子園ボウル」で3連覇を目指す関学大の大村和輝監督(49)は、思わずうなった。日大との13日の試合は、31年ぶりに芝と土が交ざる特殊な条件下で行われる。地に足を着けて戦えるのか、勝負の行方を左右する「あるモノ」に迫った。

芝6割、土4割 31年前は日大勝利

 会場の阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)では第65回(2010年)以降、ホーム側からバックスクリーン側(12年以降は右中間寄り)へ縦方向にフィールドを設けており、普段は土の内野部分に芝を敷き、全面芝生で行われている。例年は7月ごろに芝を発注するが、20年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催が不透明となり、発注が見送られたことから準備が難しくなった。以前に実施されていたレフト―ライト間の横方向にフィールドを設置する案も検討されたが、最終的に縦方向に決定。内野部分は土のままで、芝約6割、土約4割となる。

 実は第44回(1989年)に1度だけ、20年と同様の条件があった。観客を増やすことなどを目的に縦方向にフィールドを設置し、この時は20年と同じ顔合わせで日大が45―14で関学大に勝利した。その後は横方向の復活など試行錯誤を繰り返し、現行方式が定着してきた。

 31年前の試合に関学大の選手として出場した男性は当時、スパイクの裏側の「クリーツ」と呼ばれる凸部分を金属にするか、プラスチックにするか悩んだ末、…

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