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三陸海岸の中央に位置する岩手県山田町。山田湾の養殖いかだから毎朝届くホタテやカキを、焼いたり蒸したりして豪快にいただくのが「山田の浜焼き」だ。提供する「釜揚げ屋」はうどん店だが、トッピングの天ぷらにするだけではもったいないと、店の売りにしている。社長の川村将崇さん(28)は「地産地消にこだわった海の幸を、一番おいしい食べ方で味わって」と話す。
震災前、川村さんは建設機械リース会社で働いていたが、津波で自宅を失い、父が経営するうどん店も流された。震災後は店の再建を手伝いながら、2013年にオープンしたプレハブの仮設商業施設「やまだ観光物産館とっと」で、地元の海産物を使った新商品開発にも携わるようになった。そこで知り合ったのが漁師の中村敏彦さん(49)だ。カキ入りの中華まんなどの新たな名物を一緒に考案し、商品化してきた。
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