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藤間蘭黄(ふじま・らんこう)さん(58)
日本舞踊の名手で人間国宝だった祖母や、母から手ほどきを受け、16歳で名取に就いてから古典芸能の継承に努めてきた。同時に、ゲーテの「ファウスト」を一人で踊る演目「禍神(まがかみ)」を創作したり、ロシアバレエとのコラボレーション演目「信長」をロシアで上演したり、新たなフィールドも切り開いている。
今年3月に日本芸術院賞を、11月には紫綬褒章を続けて受けた。褒章では、技芸の継承と創作活動を両立する優れた舞台活動を国内外で展開したことをたたえられた。伝統継承と創作は「右と左に分かれた両輪ではない。流れの中で一つとして動いているもの」と感じている。「自分で作りたいから新しいものに挑む」思いで舞台に向かい、バレエなどと共演してきたことへの批判は「気にすることもなかった」と笑う。
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