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高校駅伝2020注目チーム

男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会に出場する注目チームを紹介します。

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男子・仙台育英 狙う連覇 異例の年、支えた優勝校のプライド

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連覇に向けて調整を続ける仙台育英の男子選手たち=宮城県多賀城市で2020年11月22日午前7時27分、伝田賢史撮影 拡大
連覇に向けて調整を続ける仙台育英の男子選手たち=宮城県多賀城市で2020年11月22日午前7時27分、伝田賢史撮影

 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会(日本陸上競技連盟、毎日新聞社など主催)が20日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に開かれる。前回優勝の男子・仙台育英(宮城)は、連覇を目標に都大路に乗り込む。

 「トレーニング以上に、人間性の成長が選手を強くした。新しい発見でした」。真名子圭監督も驚く快走だった。10月の県予選会では、コースが変更されたとはいえ全国優勝した前年を上回るタイムで6連覇。控え選手を中心に構成したチームで臨んだ東北大会でも優勝を果たした。異例ずくめの1年が、かえってチームの底力を引き出したのかもしれない。

 新型コロナウイルスの影響で、春先は各選手が岩手や愛知などの実家に帰省。活動再開後も平日夕方の練習時間が午後5時までと例年の半分程度に制限され、夏合宿も中止で「高度な練習はできていない」(真名子監督)。それでも、チームを支えたのは優勝校としてのプライドだった。5000メートル自己ベストがチーム日本人トップの白井勇佑(3年)は、自粛期間中も「いつ大会があっても結果が出せるように」と心がけ、地元・愛知県田原市の運動公園で一人、自分を追い込むスピード練習を続けた。

 目標だった全国高校総体や国体が中止になっても、山岸柊斗(しゅうと)主将(3年)は「夏前から都大路に向けて、距離を踏んだ練習を積むことができる」とあくまで前を向いた。真名子監督は「優勝校でもだめになってしまうのかと思われるのか、さすが優勝校と見られるか。どっちがいいんだと発破をかけ続けた」と明かす。

 一方、競技場でのトラック練習は、従来はマイクロバスを使って移動していたが、往復14キロの距離を走っての移動に変更。競技場ではスピード練習に専念するなど、環境に制約がある中での工夫も凝らした。

 女子も優勝候補の一角で、男女で連覇となれば史上初という快挙に挑戦する大会になる。「プレッシャーになるかなと思っていたが、コロナというもっと大きな壁を乗り越えようと頑張っていたら、いつの間にかなくなっていた」と真名子監督。大舞台で走れる喜びを表現する舞台となる都大路。その先に、栄光のフィニッシュテープが待っている。【伝田賢史】

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 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会に出場する注目チームを紹介します。次回は15日午前7時、男子の佐久長聖(長野)を公開する予定です。

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