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ここに注目|高校駅伝2020

男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会に出場する注目のチームと選手を紹介します。

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ここに注目|高校駅伝2020

男子・佐久長聖「大迫超え」の予選記録 コロナ下で調整充実

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ジョグを行う佐久長聖の選手たち=長野県佐久市で2020年12月2日午前10時50分、皆川真仁撮影 拡大
ジョグを行う佐久長聖の選手たち=長野県佐久市で2020年12月2日午前10時50分、皆川真仁撮影

 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)が20日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に行われる。

 日本選手だけで7年連続5位以内と屈指の安定感を誇る佐久長聖(長野)。今大会も優勝候補の一角に挙げられるが、新チーム発足時の高見沢勝監督の評価は「(本大会で3位だった)去年のチームに比べて力は全くない」。それでも、11月の県予選では大会記録を更新。飛躍的な成長を遂げたのは、新型コロナウイルス禍という例年とは異なる過酷な環境をプラスに生かす逆転の発想からだ。

 県予選では2時間3分35秒をマークし、2008年に東京オリンピックマラソン代表の大迫傑(ナイキ)を擁して全国初優勝を達成した時の大会記録を1分以上も更新した。これは全国でも7区間42・195キロの正規の距離を走ったチームの中では仙台育英に次ぐ2位の好タイムだ。

 コロナ禍で4月から休校となり、約1カ月半の間、全体練習ができなかった。その期間、選手たちは目標タイムを設定し一人だけのジョグを繰り返した。高見沢監督は「これが駅伝での単独走に生かされている」と言う。一人でもペースを保って走る習慣をつけることで、競り合う選手がいないことがある駅伝でも「最後まで粘って力を出し切れるようになった」という。これらが県予選での驚異的なタイムに結実した。

 また、「大会がないことでじっくり調整できた」と高見沢監督。全国高校総体(インターハイ)や記録会などレースは軒並み中止となり、例年は四つ出場する駅伝大会も20年は県予選の一つだけだった。エース・伊藤大志主将(3年)は「インターハイがなくなった時はかなり落ち込んだけど、それで目標を駅伝一本に絞れた」。その上で、「僕たちは駅伝部。駅伝にかける思いは他校よりも強い」と強調する。「陸上部」や「陸上競技部」ではなく「駅伝部」――。だからこそ、伊藤主将は「部員21人全員で戦いたい」と繰り返す。

 選手たちは「8位入賞」と手堅い目標を掲げるが、「それ以上の力はもちろんある」と高見沢監督。師走の都大路で集大成を披露する。【大東祐紀】

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 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会に出場する注目チームを紹介します。次回は16日午前7時、女子の神村学園(鹿児島)を公開する予定です。

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