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時事ウオッチ

関西の大学で教壇に立つ気鋭の研究者4人が交代で時事問題について執筆します。

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「スキャンダル」ではなく=富永京子

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 上映中の映画「私たちの青春、台湾」を見た。2011年より盛り上がりを見せた台湾の学生運動を追ったドキュメンタリーだ。14年3月、国民党によるサービス貿易協定の強行採決に抗議し、立法院(国会)を占拠した通称「ひまわり運動」と、そのリーダーの一人だった男子学生、陳為廷氏の活動、日常の描写にスポットが当てられている。

 陳氏は「ひまわり運動」の成功後、立法院補欠選挙に出馬表明するものの、過去の強制わいせつ事件が原因で取り下げざるを得なくなる。彼は事件が明るみに出ると「運動の際は特に問題にならなかった」と語る。強制わいせつ自体も、映画の中では選挙運動中のスキャンダルとして描かれており、私は陳氏の述懐と彼の描写に既視感と違和感を抱いた。

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