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◆東大阪市
時空の境界で辻占
近鉄瓢簞山(ひょうたんやま)駅から東高野街道を南へ。アーケード商店街(実は国道)をしばらく歩くと、瓢簞山稲荷神社の一の鳥居が建つ辻があり、戦国武将の松永久秀ゆかりの「弾正の辻」と呼ばれていた、と前回紹介した。
この辻は別名「巫女(みこ)の辻」ともいうそうだ。緋(ひ)のはかまの巫女が現れて参詣者の迷いを救った、などという伝承がある。実は辻占(つじうら)の総本社、瓢簞山稲荷神社の「うらば」だった所だ。漢字で書くと「占場」。ここから、街道を通る人々の身なりやしゃべってること、持ち物など、見聞きしたことを材料に占っていたのだ。辻で占うから辻占い。「うらば」は1968年に神社の東参道に移され、「うらば」と刻まれた石碑もそちらに移った。
辻占はどうやるのか? 山畑阿登視(あとみ)宮司に伺うと、願い事を祈願してからおみくじを引く。おみくじは1、2、3の数字のどれかで、東参道のうらばに立って、1なら通りかかる1組目、2なら2組目を見る。行く方向、だいたいの年齢、性別、服装、連れの有無など項目ごとに書き込み、これ以外に見聞きしたことで気になったことなどを宮司がヒアリングし、約1時間かけて占う。見料は5000円、予約が必要。
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